【第1回】エムエスピーの履歴書

当時の世相は、マイクロソフト社がまだ設立間もなくでアスキー社との決別や社長交代など揺れ動いていた時代のことでした。このような背景の中、エムエスピーは生まれ、現社名が決定しました。システムプロダクツの謂れは前職においてパソコン関係商品企画・各種製品作りに関与していたことが基で、継続した生業にしたいと思い決めました。渋谷区に移転した理由は現在の主力取引先の本社が渋谷区の表参道骨董通りの小原流会館内にあったことによります。この取引先向けに各種の製品提案や納入後のサービスを行うためにも歩いて訪問できる距離の場所を選んだことに起因しました。決算期は前職の企業と同一としてゲン担ぎもあり六月決算としました。
渋谷区に移転しましたのは平成三年のことで場所は竹下通りと明治通りの北西角に立地したパレフランスというビルでした。当時から竹下通りは若者の街、修学旅行生の町として名を馳せており、通りは人だらけでした。このころの主力は海外製品の輸入、全国のパソコンショップへの販売が七割、登録関係の売上は三割程度であったと記憶しています。全体の社員数としては七名程度、でもこの時代が展示会出展や海外視察・買い付けなど一番面白かった時期だったような気がしています。
男性社員は技術を除くと全員(と言っても五名)がひげを蓄えており、【髭のエムエスピー】として有名？であったと記憶しています。このころの製品や人物は別の機会に話しましょう。
現在のエムエスピーのロゴはこの時期に会社案内、製品案内を作成した時に遡ります。トヨタ自動車が新しいロゴを制定したころで斬新なマークともにMSPの三文字をうまく組み合わせできないかを考えて二、三の案の中から現行のロゴを制定して現在に至っています。
この様に、エムエスピーのアーカイブとして説明してゆきます。

(エムエスピー相談役)