いつもお世話になっております。ホームページの担当をしている伊藤でございます。
この度、月刊自動車新聞2月号に「CES2023レポート」として、当社、エムエスピー販売(株)社長/大橋正康の寄稿した記事が掲載されました。
タイトル「メタバース+リアルで肉体と感覚が融合」
CES(シー・イー・エス)とは、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show)の略で、
毎年1月にラスベガスで開催される電子機器の見本市です。
一般公開はされておらず、18歳以上のビジネス関係者のみが入場・参加することができます。
2020年からはオンライン開催をしております。今年の「CES2023」は現地開催もありましたが、大橋はオンラインで参加をいたしました。
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 先端技術と未来が詰まっている「ドラえもんのポケット」の中をちらっと覗き見るような展示会CES2023は、
今回もリアル中心+オンラインのハイブリッド形式となった。
自動車関連のキーテーマは、「メタバース・VR」「モビリティー・EV」「ドローン:空飛ぶ自動車」が挙げられる。
 昨年来、盛り上がりを見せているメタバース上では、一人称の視点とアバターによる俯瞰的な視点があるが、
アバターと投影者自身をリアルな肉体感覚でつなげる深没入感(Deep sense of immersion)を実現する方向に向かい始めていると感じた。
 これらの技術により、メタバース+リアルによるロボティクス、各種の自動運転等々で人間の肉体と感覚の限界が拡張できる未来が訪れ、
その起点として日本のスタートアップ企業と多くの企業の技術基盤が結びつこことで実現が可能と感じられた。
 100年に一度の大変革の時代に入りモビリティーカンパニーへの変革を宣言したトヨタ自動車は、当時「電動化」「自動化」「コネクティッド」「シェアリング」の体現としe-Paletを発表した。このコンセプトは、世界的な潮流となり2021年東京オリンピックの選手村交通機関として実運用を行ったが本出典では、トヨタ紡織より自動運転レベル3~5へ対応したMX191/MX221/MOOXの3種類のコンセプトカーをその進化系としてとして提示していた。
国内では、本年4月からレベル4公道走行が実施、スマートシティ実験都市Woven City本年着工、2024~2025年に第一期エリア開所と着実に未来を引き寄せていることが感じられた。
 現時点での自動車業界が目指している自動運転を標準とした快適な移動空間/時間に重点をおいたコンセプトの中で注目は、
昨年までのVISION-Sから進んだSony Honda MobilityのプロトタイプAFEELAでありメタバース・VR・WEB3との融合を予感させた。
今後、自動運転により、車の所有利用形態は、「所有する自家用車」と「パーソナルな公共交通機関」に分岐してゆくと思われる。
現在も公共交通機関利用時は、スマホで個人の時間を過ごしているが、この流れが加速することを、モビリティ各社が今回のCESで全面に押し出していることは興味のある出展であった。また、「空飛ぶ車」実機も多く出展され2025年大阪万博で実用化につながっている。
しかしながら、多くのモビリティーのEV化により発生するバッテリー問題は、「持続可能」の観点から具体策の実施が必要と感じられた。
 個人的には、「移動」の概念が変わる中でも風/気温/匂い/景色等の身体感覚に結びつくリアルは残ってほしいと願い、完全自動運転と並列的に人間の感覚を拡張させる技術による「セイフティードライブ/ライド」が混在する世界を期待したいと深く望むCESとなった。

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